アンカーポイントあちこちの町に自転車道はたくさんありますが、近距離で水辺の景色を鑑賞できるところは決して多くありません。「南崁溪水岸自転車道」は自然の風景と自転車道との融合に成功した数少ない例です。全長は22km。公園緑地と橋が亀山、桃園、蘆竹、大園をつなぎ、自転車を走らせながら市内では得難い開けた視野を堪能でき、昼も夜もそれぞれの風情が楽しめます。水がきれいなため、悠々と泳ぐ台湾原生種の魚が自転車からも見られます。丸い小石で築かれた川堤に、餌を求めて訪れるシラサギが羽を休め、一幅の風景画のような美しさです。自転車道は亀山区南崁一号橋から虎頭山公園を経て蘆竹区南崁溪橋まで、一路続く緑の回廊です。サルスベリ、ヒトツバタゴ、桃、山桜等が植えられ、田園風情に活気を添えています。
自転車道は全行程で平坦で、大きな起伏がないため、一家揃ってのサイクリングに最適です。街路灯が整備されているほか、いくつもの親水公園、生態池、自転車駐輪スペース、ハイキングトレイル、球技場、芝生、簡単な子供用遊具などもあり、多彩なレジャーが楽しめ、また亀山と蘆竹の河岸には、珍しい旧型の水汲みポンプもあります。日が暮れた後の南崁溪には、あざやかな橋がスポットライトを灯します。「亀山第一河浜公園」の星月橋、「桃園汴洲」の美橋、「桃園青溪」の彩虹橋、「蘆竹南崁溪河浜公園」の竹夢橋は時間の変化に連れてライトアップも変化する設計で、まばゆい光を橋に投げかけています。モダンな橋の姿は昼間とはまた一味違い、息を飲む美景に、多くの人が自転車を止めて見入っています。